珍品 準魚眼(広角)ロッコールレンズ
レンズについて。UW Rokkor PG 18mm F9.5という希少なレンズを紹介します。
1966年8月3日発売のこのレンズ。なんてヘンテコなレンズだ。。5群7枚の実絞り。レンズ全長41.5mm、重さ240g。3メートル固定のパンフォーカス。絞りはF9.5、11、16、22(※1)。パノラミックロッコールと呼ばれている。発売当初の値段は23,700円。ちなみに同年同月発売のMc Rokkor 55mm F1.7は定価14,800円。
UWは、多分だがウルトラワイドの略だろうと想像する。とはいえ、多少魚眼っぽい写りもする。
きちんと魚眼レンズとして命名された、Mc Fish-Eye Rokkor-Ok 16mm F2.8(金属ローレット、定価42,000) 下画像参照。
こちらはUW ROKKORから3年後の1969年11月25日発売。
ヤフオクでなんとなく入札したら運良く落札してしまったので使ってみた。感想としては、「く、、暗い!!!」X-700の明るいファインダーをもってしてもまーーーー暗い!実絞りなので、絞るとファインダー内の明るさも変化します。晴天化じゃないととてもじゃないと見づらくて。
こちらがNMD35-70のレンズを使った時のファインダー。
同じ画角でなくて申し訳ないが、上の画像と比べると暗いのがお分かりいただけるだろうか。実際使った時は解放9.5で構図を確認して、そこから絞っていた。いや本当に暗い。Auto Rokkor時代の特殊な産物。よくこんな珍品をミノルタも作ったな。
X-700の日付を設定する時に、1年勘違いしてしまった結果、一年前の写真ということになってしまった。なかなかの準魚眼。(多少レタッチ有)
写りはまあ普通。いや本当に普通極まりない。
五角形。まあまあそこそこのレンズだ。
近所の公園。まあそこそこに広く撮れるねくらいのもの。
フィルムで撮るとISO感度が変更出来ない為、デジタルでマウントアダプター使えば使えるかなくらいのレンズではないかなと。まだそこまで枚数を撮っていないので、機会があれば使っていきたい。
[余談]
山梨にあるシンゲンカメラという、フィルムカメラ専用のカメラ屋さんに、MD Rokkor Fish Eye 16mmF2.8があったので、試写させて頂いた。
5.6くらいまで絞ったとは思うが、一面にフィルムカメラが収まっている。こちらの店長、沼田さんは尋常じゃない知識を持ち合わせている。また人柄もよく、丁寧に教えていただけるので、フィルムカメラユーザーは必見のお店である。
シンゲンカメラ
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