ロッコールの標準レンズを比較
今回は撮り溜めたロッコール標準レンズ4つを作例として。50mm近辺のロッコールの写りは、描写はどうなのか。
2枚目作例時撮影時の写真。
☆使用したレンズ
①NMD 50mmF1.7 1981年発売
※ゴム巻きローレット
使用頻度は皆無(金属ローレットが好きなため)だが、X-700にはしっくりくる。軽い。
②MC ROKKOR 55mmF1.7 1966年発売
※金属ローレット
カビ有。こちらも使用頻度はほとんどない。ハードオフで1800円と安かったので購入。
③AUTO ROKKOR 55mmF1.8 発売年不明 1960年頃?
※フィルター径52mm 後期型
1000円のSR-1についてたので、購入。時々使う。AUTO ROKKORの特徴として、X-700使用時、ファインダーの露出計に適正露出数値が表示されないので、Aモード使用時、プレビューボタンをその都度押さないと、SSがわからないので若干面倒。
④MC ROKKOR 58mmF1.4 発売年不明 1968年頃?
※アーチ型金属ローレット後期型
1600円で買ったSR-T101についていた、メインレンズ。ほとんどの撮影はX-700に、このレンズを使用している。
全体図
☆使用条件☆
○ポジフィルムVelvia50を使用、GT-X830スキャナによる色合いの自動調節機能をオフ(ポジだから関係ないといえばない)
○絞りはそれぞれレンズの開放で固定
○シャッタースピード、焦点距離いずれも固定(ただしミリ数が微妙に違うので、画角は少し異なる)
今回はボケ方や、色乗りについてみていく。年代順ではなく、50→55→55→58mmという画角順で。
作例❶ 花
晴天化 ISO50(Velvia) SS1000/1000 ピント1.2m固定 それぞれ開放
①NMD50mmF1.7
②MCROKKOR55mmF1.7
③AUTOROKKOR55mmF1.8
④MCROKKOR58mmF1.4
-感想-
微妙な違いはあるものの、ボケ方はF値の明るい④が圧勝。とろけるようなボケ。
作例❷ パンジー
曇天下 ISO50(Velvia) SS60/1000 ピント1m固定 それぞれ開放F値
①NMD50mmF1.7
②MCROKKOR55mmF1.7
③AUTOROKKOR55mmF1.8
④MCROKKOR58mmF1.4
-感想-
バブルボケ感はやはり4。そこまで1~3はそこまで違いがない。
オマケ。ACROS100、ROKKOR58mmF1.4。SS60で同じ。画角をなるべく同じにして、もう1台のX-700で撮影。
作例❸ 花
曇天化 ISO50(Velvia) 1000/1000 ピント0.6m固定 それぞれ開放F値
①NMD50mmF1.7
②MCROKKOR55mmF1.7
③AUTOROKKOR55mmF1.8
④MCROKKOR58mmF1.4
-感想-
③のAUTO ROKKORどうしたんだ。。マニュアルでSSは1000に固定したはずだが、。。④はボケがうるさいくらい荒れている。嫌いじゃないけど。
☆結論☆
④のMCROKKOR58mmF1.4メインレンズが1番好みのボケ感でした。今回は開放だけの作例だったので、次は2段ほど絞った数値で取り比べしてみようかなと。
ロッコールの特徴である、マイルド感はAUTO、MCに共通しているのかと。MDは解像度としてはこの時代にしてはあるほうなのかと。今後ロッコールレンズを買う人の参考になれば。。